■椅子に座っている時間は、一日に何時間くらいになるでしょうか?
一般的に日本人成人の平均で一日約7時間と言われています。
オフィスワーカーであればその時間の多くは、オフィス内の椅子となりますね。
ハーマンミラー社のアーロンチェアに代表されるように、昨今健康リスクを考慮するために、座り心地に加えて、体への負担を極力軽減できるよう、人間工学的に考えられた椅子の開発に様々なメーカーがしのぎを削っています。そのなかで、2017年にはコクヨが
「座るを開放する」
というコンセプトに基づき、今までにないユニークな発想の椅子「ing(イング)」を発売しました。
■「ing(イング)」とは
「ing」は、座っている状態でも体の動きを止めない、イノベーティブな椅子です。
その最大の機能は、体の微細な動きに合わせて360°自由に揺れる「グライディング・メカ」にあります。前傾や後傾、左右や斜めのひねりまで追随し、バランスボールに座っているような感覚で、座面が自然にスイングします。
長時間着座の問題の本質は、ずっと同じ姿勢をとり続けることであり、それは座っていても立っていても大きな違いはなく、同じ場所に長く立ち続けることが辛いように、そもそも人の体は「動くこと」を前提に設計されていると言われています。
体を動かすことで脳が活性化すると言われていることから、海外では歩きながら会議をすることを勧める企業もあるようです。しかし「ing」であれば、座りながら運動でき、初めは少し違和感を感じるかもしれませんが、慣れれば心地よいリズムが生まれ、長時間着座するワーカーにとって心身には良い影響があり、生産性も高まるると考えます。
■「ing LIFE」の発売
「仕事」と「生活」を楽しむワーキングチェア
をコンセプトとし、「ing」の新たなラインナップとして、リビング空間に馴染むようにデザインされた「ing LIFE」が2021年に発売されました。
「ing」と比べると、グライディングの動きが少しゆっくりしており、湾曲したワイドな背もたれと、ゆったり座れるワイドな座面により、年齢や体形を問わず違和感なく快適に座れます。
「ing」同様にグライディングとは連動しない固定されたグリップ肘付も選択でき、肘を握りながら体を動かすことで、より効果的なリフレッシュが可能になります。
オフィス内でもラウンジスペースなどでご購入いただいていますが、自宅のリビングテーブルの椅子や、在宅ワーク用の椅子としてお部屋に調和するデザインになっています。
仕事、勉強、食事、家族の団らんまで様々なシーンに対応するマルチオブジェクティブチェアーとして発売された「ing LIFE」を是非ご家庭でもご検討下さい。